こんにちは、YUSANです。
2012年まで東京の会社でサラリーマンやってましたが、九州の山の中に移住して農業を始め現在にいたってます。
最近は都会の生活から離れて、自然に触れるような生活がしたいと希望する人たちが増えているようです。
わたしの周りにも、数組の家族が土地には縁もゆかりもないのに移住してきて、新規に農業をスタートしています。
まだまだ偉そうなことを言える立場ではありませんが、脱サラ移住で農業を始めた先輩として、農業には体力が必要だと敢えて言わせていただきます。
機械化が進む現代農業において、なぜ体力が求められるのか?
田んぼや畑を耕すのはトラクター。
稲を刈るのはコンバイン。
野菜を作るための畝を立てる機械があり、種を蒔くときも草を刈るときも機械に頼るのが現代の農業。
上手に農業するためには、上手に機械を動かせることが絶対条件で、体力などは必要ないのではと思われるかもしれません。
ですが、体力がある方が絶対に有利と断言できます。
なぜか?
機械化された農業の現場でも、基本的に労働時間は長くなるのがこの世界の常です。
天候にも左右されるので、定期的に休みが取れるわけでもなく、全く休めずにひと月たっていたなんてことはザラにあります。
新規で始めて技術が身についていないうちは、更に長時間になるものと覚悟しておくべきでしょう。
経験不足によるトラブルが多数発生してしまいますからね。
世間では働き方改革が声高に叫ばれていますが、第一次産業の現場にはその声はまだまだ届いていないのが実情です。
(もちろん、これは自営でやっている人の場合です)
そんな状況で、体調を崩さず元気に働くためには、やっぱり人並み以上の体力が必要なんですよ。
若い人なら、農業をやりながら体力を身につけてもいいと思います。
しかし、ある程度の年齢になっていて、将来的に農業をやってみたいという人は、スポーツするなどして体力をつけておくことを強くおすすめします。
体の動かし方のコツを知っている方が、ケガをしにくいという現実
山で農業をしていると、野菜を生産するだけではなく、草を刈ったり木を倒したりしなければなりません。
草を刈るときは草刈り機、木を倒すときはチェーンソー、どちらも危険を伴う機械です。
手順を守って、安全に配慮しながら作業すれば問題は起こりにくいのですが、疲れて集中力を欠いたりした時に危険が忍び寄ります。
下手をすれば命にもかかわるような事故につながる機械です。
機械の使い方に関する知識は絶対に必要ですが、安全に取り扱うためにも体力があった方がいいし、スポーツ経験が豊富で筋肉の動かし方の知識がある方が安全に機械を扱えます。
柔軟性があれば、疲れにくいし腰痛などの防止にも役立つ
農家の人たち、腰痛や膝痛で苦しんでいる人が多いです。
若いころから無理な姿勢で作業を続けたり、重たいモノを運んだりしたからだと思いますが…
「イタイ、イタイ」と言いながら、80歳過ぎても頑張っている人たちがたくさんいます。
ある意味凄いと心から感心しますが、痛みがなければもっと楽しみながら農業が続けられるんだろうなと思います。
腰や膝のケガは、柔軟性が高ければ回避できることが多いです。
トレーニングでスクワットやデッドリフトを、しっかりとしたフォームで取り組める人ならわかるはずですが、高重量のものを扱うときに筋の柔軟性は非常に重要です。
農業を始めても柔軟性だけは、常に最優先でキープするべきです。
身体に痛みがあると、楽しさが大幅に低下してしまいますからね。
まとめ
いろいろと脅かすようなことも書いてきましたが、いずれ農業をしてみたいと思われる方は身体を鍛えておいて損はありません。
軽めのジョギング、柔軟運動、負荷をかけ過ぎない筋力トレーニング、これを継続するだけでも十分に効果があります。
農業をしない人でも、運動を継続すれば快適な日々を送れるはずです。
最後に農業へのモチベーションを高めるための本を紹介します。
著者の杉山さんは、エリートビジネスマンから農業へと転身した切れ者です。
杉山さんの能力が高すぎて参考にならない部分も多々ありますが、農的生活の魅力が伝わってくる一冊です。
農業は厳しい面もありますが、人生で一度は経験して欲しい職業だと思います。
やる事は全て自分で決められるので(野菜に決められているような気もしますが)、頭を使って取り組めば人生に多くの選択肢が見えてきますよ。
読んでいただき、ありがとうございました。